ピアノコンクールも歌のコンクールも、選曲が命!

ピアノコンクールも歌のコンクールも、選曲が命!

こんにちは!みやもとピアノ教室の、宮本理恵です。

2021年、秋!

クラシック業界では、コロナ禍で一年延期された、ショパンコンクールの本選、真っ最中!

カワイ音楽教室の生徒さんたちも、年末に行われるピアノコンクール予選に向けて、がんばっています。

私は生徒さんに、コンクール出場を強制してはいませんが「勝てる試合にしか出さない」というわけでもありません。

なので生徒さん全員にお声がけをしています。

「今年のコンクール、どうする?」と聞いてみたら、ほとんどの生徒さんがチャレンジすることに!

単にピアノが好きだから?ステージが好きだから?ピアノで、目標を達成する喜びを、感じているからか?

生徒さんたちの自己肯定感の高さと、チャレンジ精神、すばらしい!

ピアノコンクールは、難しい曲を弾けば受賞できる?

カワイこどもピアノコンクールの選択課題曲は、何十曲もあります。

その課題曲から生徒さんにピッタリな曲を選ぶわけですが、実は、この選曲が超重要!

この選曲により、コンクールの審査結果が、7〜8割は決まってしまうのではないかと痛感しています。

毎年コンクールを聴いていると、難しい曲をただ上手に弾けばいいわけでもなく(もちろんこういう子は、上位には入りますが)、簡単な曲を、完璧に弾けばいいわけでもない。

審査員も人間です。「ピアノが上手だな…」と思うような演奏は、もうたくさん聴いてきているのです。

その中でも「この子に良い点数をつけたい」と思わせるような、その子自身が持っている魅力、音色が最大限に引き出せる曲を、選んであげたいところ。

生徒さんに突然「コンクールに出たい」と言われても、焦らなくて済むように。

ピアノの先生は普段のレッスンから、ただ教本を弾かせて進むのではなく「その子がどんな曲が得意で、どんな魅力を持っているか」を、つねに客観的に観察する必要があります。

どのコンクールをとっても、過去の受賞曲の統計をとれば、受賞しやすい曲も見えてきます。

それを踏まえた上、決して背伸びしすぎず、その子の持ち味がキラリと光るような曲を、じっくりと吟味し、抜粋し、最後はご本人に決めてもらいます。

私の中では内心、「〇〇ちゃんには、この曲が1番合っているけれど…」なんて考えているのですが、生徒さんが選ぶ曲は、違う曲だったりもします。

ですが、生徒さんが自分自身で選んだだけはあり、譜読みの段階から「自分はこう弾きたい」という強い意志が、伝わってくる。

コンクールに向けてのレッスンは、最初の一音から、熱が入ります!

ピアノのコンクールは、魅力的な曲に出会うチャンスでもあります。

また、他の出場者の演奏を聴くことで「自分もこう弾きたい」とか「私だったらこう弾く」など、自分の音楽観がますます広がり、大変勉強になります。

うたのコンクール、選曲はさらに重要!

4歳のAちゃんは、お母様の出産で、3ヶ月レッスンをお休みしていました。

久しぶりのレッスンで会ったAちゃんは、言葉数が増えて、背も伸びていました。

たった3ヶ月なのに、子供の成長は本当に早い!

実は、Aちゃんも保護者さまも、年末に行われる、うたのコンクールに出場したい一心で、生後2ヶ月の赤ちゃんを連れてレッスンに来てくれています!

歌の場合も、その子の声の質、音域、年齢に合った歌詞、長さ、世界観など、たくさんの選曲ポイントがあります。

そもそも歌詞が長くて覚えられなかったり、音域が合っていなくて音程が取れなかったら、これは明らかな選曲ミス!

幼児さんの場合は、いろいろな曲を、実際にたくさん歌ってもらい、まずはすぐに歌えて、無理のないものを選んでいます。

生徒さんに歌詞の心配をさせるよりも、まずは伸び伸びと歌える曲を選んであげましょう。

コンクールも、こどもにとっては楽しいイベント

コンクールなんていうと、保護者さまは、きっと敷居が高く感じるかと思いますが、子供たちにとっては、運動会や発表会と同じで、楽しみなイベントの一つ。

そして、どのような審査結果であっても、それが「学び」であり、レベルアップするチャンスなのです。

コンクールは、結果を真摯に受け止める、素直な心を育てます。コンクールの経験は、やがて生徒さんが大きくなった時、受験や就職活動でも、必ず役に立ちます。

みやもとピアノ教室は、コンクールに出場したい生徒さんも積極的に応援しています。

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