ピアノ教室3度目の正直で、目標達成なるか?
ピアノ教室3度目の正直で、目標達成なるか?
こんにちは!宮本理恵です。
先日、小3の女の子のAちゃんが、ピアノコースにご入会しました。
1回目は、5歳の頃。大手音楽教室のグループレッスンに馴染めず、わずか数ヶ月で退会。
2回目は、個人のピアノ教室。よいペースで進んでいたようですが、バイエルも下巻に入り練習しなくなったAちゃん。そんなAちゃんに保護者さまも耐えられず、コロナ禍をきっかけに退会。
そして今回、3回目のピアノチャレンジ!どうしてまたピアノを?

「ブルグミュラーのアラベスクが弾けるようになりたいから」
すばらしい!今回のチャレンジは、明確な目標があります!
どうやら、周りのお友達が弾いているのを見て「私もアラベスクを弾きたい!」と思ったんだそう。弾きたい時がはじめどき。続けられなかったとか練習しなかったとか、過去は関係ありません!
コロナをきっかけにとなると、ブランクは一年半。若いからすぐに勘も戻るはず。
「半年後に発表会があるから、発表会でアラベスク弾けるようにがんばろうか!」と提案すると、Aちゃんは
「半年後じゃなくても、もう右手だけ弾けるよ。」
と自信満々に演奏してくれました!右手だけ暗譜で弾けていますが、自己流ですから指づかいもアーティキュレーションも自己流です。
「暗譜で弾けてすごい!でも左手も弾きたいよね…」と私が楽譜を取り出すと
「左手は読めないから、楽譜は見ない。見ない方が弾ける」と言いました。

「楽譜が読めない」‥ピアノを習う生徒さんの中でも、最も多いのがこのお悩みではないでしょうか?
楽譜が読めない→練習がいやになる→練習しない→練習しないわが子を見て、保護者さまがピアノをやめさせる‥
「ピアノ教室をやめる」王道のケース!
子供の頃は、耳コピして、指でなんとなく探って弾けても、音符はどんどん増えていく。だから限界があります。
「楽譜は見ない」という考え方からリハビリしよう!
まずは健康診断のようなレッスンから
バイエル上巻だけ終わった、という経験者に最も多いのは、「ヘ音記号が読めない」というケース!
1回目のレッスンでは、ボードや音符カードを使って、基本的な楽譜のルールを確認しました。
Aちゃんはもう小学3年生ですから、ルールさえ覚えれば、ヘ音記号もすぐクリアできます。
そもそも「アラベスク」が読めないのは当たり前。バイエル上巻修了では、これまでに、三和音も、ヘ音記号も出てこなかったはず。

次に、ソルフェージュを兼ねて、ドレミの音階も歌ってもらいました。
Aちゃんにどれだけ音感が身についているのか、これも今後のレッスンにおいて、大切な確認です。
譜面上のドレミの知識だけでは、本当の意味での「音楽的な人間」は育ちません。これから先、どこかでつまづいてしまいます。
2回目のレッスンで、私、ヘ音記号読めるかも
2回目のレッスン。敢えてAちゃんには易しいと思われる、バーナム導入書を取り入れました。
「ヘ音記号は読めない」と言っていたAちゃんですが、二曲ほど弾いてヘ音記号に慣れさせたところ
「私、ヘ音記号読めるかも」
そう言って「次もやる。その次もやる。」と、どんどん自分から先に進んでくれました。

「あとは家で、できそうなところまでやってきてね」
あえて途中でバーナムを終えました。宿題はここまで、とは決めません。
ここでは、Aちゃんの家での練習量が試されますが、これもレッスンにおいて、大切な確認作業です。
Aちゃんはもう小学3年生。しかも、ピアノ教室3回目のチャレンジ。
私や保護者さまの「練習しなさい」は、むしろ逆効果。
今回は、自分の意志で挑戦するのだから、ご本人の自主性を尊重したい。
保護者さま、どうか、Aちゃんを信じてあげてください。
3回目のレッスンで、両手で弾けた!
3回目のレッスン。真っ先にアラベスクの冒頭、数小節を両手で弾いてくれました!
「左手はいい‥」と言っていたAちゃんなのに、すばらしい成長ぶりです。
バーナムも気にいったようで、たくさん弾いてくれたのですが、もう一つの「オルガン:ピアノの本2」は「あんまり弾いてない‥」と正直に教えてくれました。
楽譜が読めるようにするには、簡単な譜読みを、数多くこなすことが、最も効果的。
「Aちゃん!家でもレッスンでも、まず先にこっち弾いてから最後にアラベスクね!順番が大切だよ。」
Aちゃんが描いてくれた、絵本風の絵には

ひとりで弾いてもつまらない 5さいのころ
二人で弾けたらたのしくわいわい 8さい たのしー
と書いてありました。
Aちゃん、絶対アラベスクをかっこよく弾けるようになろうね!
最後までお読み下さり、誠にありがとうございます。
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