誰も弾いていないピアノ、本当に売ってしまっていいの?

誰も弾いていないピアノ、本当に売ってしまっていいの?

こんにちは!宮本理恵です。

父が他界してから数ヶ月、私の実家では、遺品整理が着々と進んでいます。

実家に住む兄から、アップライトピアノを処分して、そのスペースを使いたいと言われました。

私が家を出てから、誰も弾かなくなったピアノ。私と娘が実家に帰った時に弾くだけ。

寂しい気持ちでしたが、とりあえずネットで、ピアノ買取業者に一括査定してもらいました。

今やピアノの査定も、ネットで簡単にできる

今は、わざわざ下取り業者に来てもらわなくても、ネットで簡単に査定してもらえます。

住所や氏名、そして、ピアノの型番を入力するだけで、査定金額がわかる!

(アップライトピアノの型番は、ピアノの天井の蓋を開ければ、型番と調律の履歴が書かれた用紙が入っていますので、簡単に調べられます)

YAMAHAアップライトピアノ 型番はU2M

ちょうど40年前に購入したもので、YAMAHAのU1とU 3の中間のサイズ。

温かみのある音色で、よく音が鳴り、中古市場で人気のあるシリーズなんだそう!

さあ、ピアノの買取査定、その金額は…?

最安値が、90,000円

買取業者三社が、130,000円

最も高かったのは、160,000円!!

この金額には、家族全員で驚いてしまいました!

購入してからもう40年。

私が散々弾いてきたので、摩耗ひどいと思うのですが、そこの条件はないようでした。

(水やネズミの被害があった場合は査定できないようです。)

私もちょうど、キーボードタイプの電子ピアノを購入する予定だったので、ちょっといいものが買えるかも、とワクワクしてしまいました。

どの買取業者さんも査定額の保証期間は、だいたい10日程度。この期限内に、決断しなければ

ピアノに込められた親と子の思い

私はどうしても、ピアノを売る決断ができませんでした。

このアップライトピアノは、私が生まれてから両親が「積立をして満期になると、ピアノが届く」というシステムで購入したものでした。

当時は、楽器店の人が、よくこのような商品をセールスに来たそうです。

決して裕福ではなく、ピアノなんて弾いたこともない両親が「娘には、ピアノが弾けるようになってほしい」という願いを込めて購入した、大切なピアノ。

私も、幼心に

「うちはたいしてお金持ちじゃないのに、何でピアノだけはあるんだろう?」

と不思議に思いながらも、両親の期待に応えたい一心で、ひたすらピアノを弾いてきました。

黒くてピカピカなピアノが大好きで、弾き終わると、いつもピアノを磨いていました。

合唱コンクールの伴奏や、後輩の入学式の「君が代」など。

中学に入ると、大舞台でピアノを弾く機会が増え、自分の中で「ピアノの存在」がますます大きくなりました。

初めてのショパンも、音大受験のためのベートーヴェンも、ずっとこのピアノで練習してきました。

そうだ、このピアノがあるから、今の私がいる。

手放したら、私が積み重ねてきたものが、なくなってしまうような気がする…

誰かが弾いてくれれば、売らないという選択もできる

結局、実家のピアノは「もうしばらく家に置いてほしい」とお願いをしました。

私が業者に頼んで、ピアノをリビングに移動してもらい、調律もするので、今後は、母の認知症予防に役立ててほしい、とお願いしました。

兄がどう思ったのかはわかりませんが、母は、少しホッとしたようでした。

私が小学生の頃、母にピアノを教えたことがあります。

ト音記号しか読めない母のために、左手の伴奏を、ト音記号に書き直してあげたのを覚えています。

母は当時、両手でなんとか「思い出のアルバム」を弾くことができました。

父が亡くなり、時間が空いてしまった母。

これまでにも、たまにはピアノでも弾こうかと思っていたようですが、リビングから離れた部屋にピアノが置いてあるので、なかなか行動に移せなかったようです。

私を支えてくれたピアノが、今度は、少しでも母の支えとなるように。

たまには実家に帰って、母にピアノのレッスンをしようと思います。

みやもとピアノ教室、詳しいレッスン内容はこちらからどうぞ