いつになったら「エリーゼのために」が弾けますか?

いつになったら「エリーゼのために」が弾けますか?

こんにちは!宮本理恵です。

日本で1番売れているピアノの楽譜と言えば、おそらく、ベートーヴェンの「エリーゼのために」ではないでしょうか?

この超有名な「エリーゼのために」を目標に、ピアノを習っている生徒さんも多いと思います。

そして「せめて、エリーゼのためにが弾けるようになるまでは、レッスンを続けさせよう」とお考えの保護者さまも、多いのではないかと思います。

この「エリーゼのために」は、お子様がピアノを習い始めてから、だいたいどれくらいの年月で、弾けるようになるのでしょうか?

個人差×ピアノの先生の進め方の違いはあれど‥

私は長年、大手音楽教室のピアノ講師をしていました。

毎年、他のピアノの先生と合同で発表会をしていましたので、それはもう、たくさんの「エリーゼのために」を聴くわけです。

だいたい何歳くらいの子が弾いているかというと、10〜11歳くらいが一番多い印象です。

10〜11歳といえば、バイエルなど一通りのピアノ教本シリーズが、修了する時期。

身体的に言えば、背が伸びてペダルが踏めるようになり、1オクターブがなんとか掴めるようになる時期です。

ピアノを習い始める年齢を5歳と想定すると、だいたい「5年程度」習えば、「エリーゼのために」に到達できるのではないでしょうか?(もちろん個人差があります。

YouTubeやネット上では、幼児さんがバリバリピアノを弾いている動画を見かけますが、これは、レアケースです。

保護者さまは、どうか焦らずに。お子様の成長を、温かく見守ってほしいと思います。

いつまでに、どんなふうに弾きたいですか?

ピアノを弾く人なら誰でも、いつかは「エリーゼのために」を弾いてみたいでしょうし、保護者様も弾いてほしいとお考えのはず

だったら、待つ必要はありません。

思いきって先生に「いつかエリーゼのためにを弾いてほしいのですが、今のペースだと、いつ弾けるようになりますか?」と質問してみましょう。

「エリーゼのために」を弾けるようになるには、どのくらい練習したらいいですか」と、ピアノの先生に具体的に相談してもいいでしょう。

その思いが本気であれば、先生はきっと喜んで、アドヴァイスをしてくれるでしょう!

家での練習の負担が大きくなるかもしれませんが、具体的な目標設定をすることで、練習も計画的に進められるはず。

ぜひがんばってみてください!

ここで気をつけてほしいのが、ピアノの本質というのは、「◯歳でエリーゼが弾けるからピアノうまい」というような、進度を争うようなものではないということ。

「なんとか弾けるけど、弾くだけで精一杯‥」という背伸びしすぎた演奏では、残念ですが、聴く人に感動を与えられません。

誰もが思わず聴きいってしまうような、心のこもった演奏を目指しましょう。

「エリーゼのために」最短は5か月!演奏したのは◯歳

以前、60代男性のピアノ初心者が、脳活のためにピアノ教室にご入会されたことがあります。

レッスンで「まずは指の運動の曲から‥」とおすすめしたのですが、その方の気持ちはもう「エリーゼのために」一色!

ご本人たってのご希望により、いきなり「エリーゼのために」からレッスンを始めました。

その生徒さんは、ご自宅でもYouTubeで演奏動画を観て、毎日、数時間は練習したそうで、ペダルにも初挑戦しました。

そして、「エリーゼのために」を、ご入会から5ヶ月(月2回30分レッスン)で完成させました。

大人の発表会にもチャレンジし、奥様の前で「エリーゼのために」を披露しました。

「ピアノが弾けるようになりたい」という気持ちがあれば、経験も、年齢も、全く関係ありません。

「◯年後に弾けるようになる」と目標設定しよう!

ただなんとなく「いつか、エリーゼのためにが弾けるようになればいいな」ではなく。

「◯年後にはエリーゼのためにを弾く!」と目標を設定して、生徒さん、保護者さま、ピアノの先生が力を合わせて、計画的に進めましょう!

バイエルピアノ教本を全部終えたら、「エリーゼのために」が弾けるレベルに到達する、と言われていますが、そのバイエルピアノ教本の曲数は、全部で106曲です。

年間にピアノレッスンが40回だとしたら、毎回のレッスンで一曲マルをもらえても、2年半以上は確実にかかります。

それに加えて、もしお子さまがレッスンを休みがちだったら?

毎週一曲、マルがもらえなかったとしたら?

「エリーゼのために」がだいたい何年後になるか、予想ができるはずです。

その◯年後は、部活や塾で忙しくて、もっとピアノを弾く時間が減っているかもしれません。

のんびり構えていると「エリーゼのために」を弾かないまま、結局ピアノ教室をやめる…ということに!

だからこそ、まずは「エリーゼのために」を目標に!

その先には、ショパンやリストなど、さらに魅力的なピアノの世界が、待っているのです。

みやもとピアノ教室、詳しい内容はこちらからどうぞ