ピアノの発表会、うちの子にはまだ早い?

ピアノの発表会、うちの子にはまだ早い?

こんにちは!「みやもとピアノ教室」の宮本理恵です。

毎年、生徒さんをピアノの発表会にお誘いをすると、ピアノを習って間もない生徒さんや、幼い生徒さんの保護者さまから

「うちの子にはまだ早いのでは?まだ何にも弾けません。」というご意見や不安をよく聞きます。

たしかに、ソロで最後まで弾いたことのないような生徒さんの場合、そのように思われて当然だと思います。

でも、発表会は数ヶ月後。生徒さんは日々成長しています。

ピアノ講師をしていると、生徒さんが数ヶ月後、どれくらい上達しているか、だいたいイメージすることができます。

そのイメージに合わせて、発表会の選曲していますから、大丈夫!

どうかお子様を信じて、講師を信じて。保護者様はどうか前向きに、夢を持って、お子様を応援してほしいと思います。

ピアノの先生が、どうして発表会をすすめるかというと

「発表会」という具体的な目標があるのとないのでは、ピアノの上達に、差が出るからです。

「ピアノの発表会に出る」という目標があれば、普段より練習するようになります。

そして、華やかなステージに立ち、人前で演奏することで、達成感を味わうことができます。

結果的に、生徒さんが、音楽的にも人間的にも、飛躍的に成長できるのです!

せっかくの成長のチャンス!どうか逃さないでほしい。

発表会は、普段のレッスンの延長上にある

ピアノの発表会で、どんな曲を弾いたら良いか考える際、大切なことがあります。それは

発表会は、普段のレッスンの延長上にあるということ。

発表会となるとどうしても、実力より難しい曲や、聴き映えのするカッコいい曲など、背伸びしてしまいがちですが、これはおすすめできません。

発表会曲の練習に追われて、先生も家族も厳しくなってきて、ピアノが嫌いになった。発表会曲が仕上がらなくてドタキャンした‥

こんな悲しいケースも意外とあるのが、ピアノの発表会。現実は厳しいのです。

発表会は、発表会用の特別な曲でなければいけない、というわけではありません。

以前、他の先生のピアノの発表会で、曲の前に、ドレミファソラシドの音階を披露している生徒さんがいました。

音階は、指くぐりというテクニックが必要になるのですが、素晴らしいなと思いました。

きっと生徒さんは、どうやったら美しく音階が弾けるか、練習を重ねたに違いありません。

ピアノの発表会で弾く」という目標があれば、普段の何気ないテクニックの練習も、価値ある練習に変わります。結果的に、ピアノが上達するのです。

発表会は特別な場所ではありますが、あくまでも、普段のレッスンや、練習の延長上でありたい。

そうでないと、普段のレッスンが、おざなりになってしまうからです。

発表会は誰のためにあるのか

以前、事情があり、別のピアノの先生のところへ移動したAちゃん。

Aちゃんの保護者さまから、メールで相談を受けたことがあります。

「8月に発表会がありますが、コロナ禍で、あまりレッスンできませんでした。もう時間がないので、先生も私も、発表会はまた今度にしたら?と話しているのですが、Aは出たいと言っています。Aの技量で、間に合うと思いますか?」

私は「すばらしい!ぜひ応援してあげてください」と返信しました。

Aちゃんはその年の一年前に、うたのコンクールに参加しました。初舞台でした。

本人はずっと「出たくない!」の一点張り。けれどお母様は、どうしても出してあげたい。

お母様は、「当日、会場に入れただけでも人生経験になるから。本番でステージに立てなくても、褒めてあげようと思っています。」と話してくれました。

コンクール当日、Aちゃんは堂々とステージで歌い上げ、見事に努力賞を獲りました。

Aちゃんは、前年のステージでの成功体験があるからこそ、今回は、自分から「出たい」と言っているのです!

このように、本番を経験することで、人間的にも音楽的にも、成長することができるのです。

特別な曲でなくても、いつもの教材の曲や、すぐ弾けるよなうな好きな曲を弾けばいい。

コロナ禍で、目標やイベントが次々に減っている現在。大人が子供の成長の場を、削ってはいけないと思うのです。

ピアノの発表会、誰よりも楽しみなのは

あと1ヶ月ちょっとで、生徒さんのピアノの発表会があります。

毎年7月に開催されるカワイ音楽教室の発表会ですが、今年はオリンピック時の混雑を避けて、8月に開催となりました!

例年より1ヶ月遅い開催のため、生徒さんの仕上がりにゆとりがありますが、少しマンネリ気味。

刺激を与えなければと、動画を撮ってみたり、レッスン中に、人前で弾くリハーサルをしたりしています。

ピアノの発表会、誰よりも楽しみにしているのは、この私。

生徒さんたちが、自分なりに精一杯演奏する姿は本当に美しく、感動的だからです。

みやもとピアノ教室、2022年の発表会は、6月4日(土)所沢市民文化センターミューズの小ホールで開催します!

今は、鍵盤上のドを探すのが精一杯の3歳の生徒さんも、来年の発表会では、素敵な演奏を披露できるように‥

発表会終了!感動しましたの舞台裏