親が自分の子にピアノを教えると、どうしてうまくいかないのか?
親が自分の子にピアノを教えると、どうしてうまくいかないのか?
こんにちは!みやもとピアノ教室の宮本理恵です。
体験レッスンの際、保護者さまに動機を伺うと、
「昔、私がピアノが習っていたので、自分でピアノを教えてみたんですが、うまくいかなくて‥」
というお話が出てきます。
つい先日も、会社員時代の後輩から同じような話を聞きました。
「小2の娘が音楽の授業で困らないように、私がピアノを教えてみました。自分の使っていた楽譜で教えたんですが、全然読めないんです。私はもっとよくできたのに…」

「ピアノを教えてみたけれど、全然うまくいかなくて。うちの子は向いてないんでしょうか?」
どうしてうまくいかないのでしょう? 先ほどの後輩の話から、もう3つも理由が考えられます。
ピアノの教材がその子に合っていない
まずはじめに、後輩が使ってみたという教材です。
もしも後輩のピアノの先生が、自分の幼い頃に使っていた教材としたら…
半世紀以上前の古い教材ということになります!令和を生きる子供には、合いません。
「この教材なら使ったことあるから‥」という理由で選ぶのではなく、その子の成長段階に合った教材を選ばなければなりません。
たとえば、同じ4歳だとしても、ひらがなや数字が読める子、似顔絵が上手に描ける子もいれば、そうでない子もいます。
数字が読めない子に「指番号、3って書いてあるでしょ」と言っても、わからないのです。

まずはじめに、その子の成長段階や理解度を一つ一つ確認していくことが重要です。
右手と左手、すぐに判断できますか?
「いちにいさん‥」と唱えるだけでなく、きちんと物の数を数えられますか?
数字は読めますか?
指番号を見て、その指を動かすことができますか?
タンタンとリズムを聴かせたあと、音がいくつ鳴ったのか、答えられますか?
そのリズムを再現できますか?
そして、音にも、大小、長短、高低があることを理解していますか?
どれくらいの時間、ピアノのイスに座っていられますか?

その子の理解度と、嗜好、集中力に合わせて、一番合う教材を選びましょう。
今はたくさんの教材が売っていますので、実際に教材の中身をしっかり見て、確認する必要があります。
ただなんとなく、楽しそうだからと言って選んでしまうと、幼児さんに背伸びをさせてしまうかもしれません。
逆に、小学生の場合は、教材が簡単すぎてやる気がしない、幼稚に感じてしまう、なんてケースも生じてしまいます。
親が当時の自分と比較してしまう
次に良くないのが、保護者さまが「自分の方がもっとよくできた」「私の方が練習していた」などと、当時の自分と比較してしまうこと。
はたしてこれは、本当なのでしょうか?ご自身の子供の頃の記憶だけで判断するのは危険です。
子供というのは自己肯定感のかたまりです。生徒さんもよく「上手に弾けるようになった!」と言って、自信満々でレッスンに来ますが、実際に弾かせてみると、遅くなったり速くなったり、ミスに気づいていなかったりと…まだまだです。
当時子供だった自分の「上手に弾けていた」という演奏の記憶。これは、大人からすれば、「まだまだ」だったのかもしれません。
だから、わが子がピアノに向いているかどうかを、保護者さまの記憶だけで、安易に判断してはいけないと思うのです。

親は当時、ピアノの先生に習っていた
ここが一番の違いなのですが、保護者さまは当時、その道のプロである「ピアノの先生」にピアノを教えてもらっていたはずです。
ピアノ講師は、生徒さん一人一人の成長段階や理解度、技量を見極めながら、誰よりも生徒さんの上達を信じ、日々、さじ加減を変えてレッスンを進めています。
ピアノを弾けるようにするための「教育法」「指導法」を勉強し、実際に経験を積んでいるのです。
指導者なら誰でも痛感しているはずですが、ピアノの指導は「ピアノが弾けるから教えられる」というものでもないのです。

親が自分の子にピアノを教えるのなら‥
もしも保護者さまが、自分の子にピアノを一から教えるのなら‥
どうか、夢を持って。憧れの曲が弾けるまでは、たった数ヶ月で見誤ったり、諦めたりせずに、わが子を信じ、応援してほしい!
そして何よりもお願いしたいこと。
ピアノが弾けるということが、どれほど素晴らしいことか!
ピアノを通じて学べることの偉大さ、感動を伝え、お子様と、音楽の楽しさを共有してほしい…と心から願います。

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生徒さんが、レッスンをやめた後も一生、音楽と共に、豊かな人生を送れるように‥
今日も楽しい音楽レッスンで、音楽を一生ものにします!
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