ピアノの先生が選んだ電子ピアノ、こだわりのポイント!
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ピアノの先生が選んだ電子ピアノ、こだわりのポイント!
こんにちは!宮本理恵です。
この秋、ピアノ教室近くのレンタルスペースで、リトミック教室を開くことになりました!
会場は2階、ピアノは無し。
ということで「自力で持ち運べて、簡単に設置できる電子ピアノ」を購入することにしました!
さっそく楽器店へ行き、店員さんに相談すると、決定的な指摘を受けました。
「キーボードと電子ピアノの違いを、ご存知ですか?」
「キーボードは、軽いタッチで、鍵盤数が88鍵より少ないもの。電子ピアノは、音色もタッチも本物のピアノにより近いもの」
なんだそうです。
恥ずかしながら「卓上に置けるもの」がキーボードかと思っていましたが、今は「卓上における」コンパクトな電子ピアノが、たくさん販売されています!
電子ピアノも20年でこんなに進化した!
電子ピアノを購入するのは、人生で2回目です。
1回目は20年以上前。社会人一年目、アパート暮らしだったため、Rolandの電子ピアノを、20万円ほどで購入しました。
電子ピアノですから、引っ越しの際も、それほど困ることはありませんでした。
購入から10年経つと、鍵盤が凹んで戻らなくなってしまいましたが、リズム伴奏機能が便利なので、グランドピアノを購入したあとも使っていました。
3年前、ピアノ教室のスペース確保のためやむなく処分しました。
今回購入したのが【カシオ PXーS3100】
椅子やスタンドは別料金で、7万円代でした!
以前購入した電子ピアノとほぼ同じ機能がついて、7万円台!しかもコンパクトで、軽量!
この20年で、電子ピアノもここまで進化しました!
ここだけは譲れなかった、電子ピアノこだわりのポイント
ピアノ講師である私が、電子ピアノ購入で、どうしても譲れなかったポイントを4つご紹介します!
①一人で持ち運べる
この電子ピアノは、とてもスリムなので、一人で持ち運べる!
しかも、スタンドが別!使わない時は、グランドピアノの下にしまうことができます!
ちょっと重いですが、一人で階段を使って、二階へ運ぶこともできます。
②タッチや音色が本物のピアノに近い
実際に、ピアノの音色でモーツァルトを弾いてみました。
なんと!リアルのピアノを弾くよりも美しく聴こえる!コンサートグランドピアノの美しいサンプリング音源です!
しかしここで!注意が必要です!
電子ピアノに耳が慣れすぎてしまうと、本物のピアノを弾く際、指先やペダルなど、感覚的な微調整ができない…ということになりかねません。
電子ピアノ所有者によくあるのが、「自宅の電子ピアノでは上手に弾けたけど、本物のピアノだと上手に弾けない」というケース。
どんなタッチで弾いても綺麗な音が出てしまうのが電子ピアノ!本物のピアノは、きれいな音も出れば、綺麗ではない音も出る!
電子ピアノに慣れすぎてしまわないよう、生のピアノにも普段から触れて、バランス感覚を保つことが大切です。
③音色数が豊富である
他社の電子ピアノで同じ価格帯だと、音色数はだいたい、10〜50程度のものが多いのですが…
このカシオPXーS3100は、内蔵された音色数が、なんと700!
もちろん「ピアノの音しか使わないから…」というのであれば、こんなに必要はないのですが。
ヴァイオリンやチェロ、ギターやサックス、マリンバやオルゴールなど。さまざまな音色で音楽を楽しめたら、音楽の幅がさらに広がります!
たとえば、オルゴールの音色で、クリスマスソングを弾いたり。
ジャズがお好きなら、左手はウッドベース、右手がサックスというように、音色を高低で分けることもできます。
さらに、リズム伴奏機能を使えば、一人でジャズバンド演奏も可能です!
④リズム伴奏が付けられる
実は、最もほしかったのが、このリズム伴奏機能。
エレクトーンなどの電子オルガンを弾いてきた方なら、きっとおなじみの、あのリズム伴奏機能です!
ピアノを指導していると、ワルツ、スウィング、マーチ、ポルカ、サンバなど、世界中のさまざまな音楽が出てきます。
レッスン中に「このリズムはね…」と言葉で説明したところで、幼い子供たちには、ほとんど伝わらないでしょう。
けれどリズム伴奏機能を使えば、マーチも、ワルツも、ロックも!リズムにのってピアノ演奏ができます。
特に、メトロノームを使っての練習が苦手な生徒さんには、ピッタリ!
「今日はロックで」「今日はダンスビートで…」など遊び心をプラスすれば、きっと大喜びして演奏してくれるはず!
電子ピアノもアコースティックピアノも、共存する時代
今や、ピアノを弾く人の半数以上は、電子ピアノを使用しているのではないでしょうか。
本物のアコースティックピアノが、優れた美しい芸術作品であることは、揺るがない事実ですが…
「本物のピアノを、一生所有し続けるためには、たくさんのハードルがある」というのもまた事実です。
アコースティックピアノは、高騰し続けています。
マンションには置けないですし、家に置く場合、床の補強も、調律もしなければなりません。
移動するにも費用がかかり、階段があるとクレーンまで稼働する必要があります。
もちろん、夜中には弾けません。
「ピアノを習う」ハードルを低くしてくれたのは、間違いなく、電子ピアノの存在。
だからこそ、アコースティックピアノも、電子ピアノも。
バランスよく上手に活用し共存し合って。これからも、ピアノを楽しむ人が増えていけばいいなと思います。